宇宙のはなし
プラネタリウム
天体観測

vol.2

夏の星座を探そう!
『夏は夜。月の頃はさらなり。闇もなほ、蛍の多く飛び違ひたる、・・・』
(清少納言『枕草子』より)
 この随筆が書かれた平安時代、ホタルの向こうに夏の星空は広がっていたのでしょうか。それから約千年後の今、ホタルの光に負けない美しい星の光が、加須市にも届いています。南の空低くにS字の星の並びで見つけやすい星座がさそり座です。さそりの胸に輝く赤い星は、さそり座の1等星アンタレスです。『アンチ・アーレス(火星の敵)』から名づけられたその名のとおり、火星に負けないほど赤く妖しく輝く赤色巨星です。この星に向けて、弓矢で狙いを定めている半人半馬の星座が、左隣にあるいて座です。弓矢を引く手から肩にかけ、ひしゃくのような6つの星の並んでいます。これが南斗六星です。天頂付近を見ると、こと座の1等星ベガ・・・七夕の織り姫星にあたる星・・・が白く明るく輝いています。ベガを含むこと座は、神話の中でオルフェウスの竪琴を天にあげたものと伝えられています。その東側にもう1つ目立つ星、はくちょう座の1等星デネブがあります。デネブとは「尾」の意味、はくちょうの尾にあたります。そこから大きな十字に並んだ星座がはくちょう座です。この並びから「北十字」とも呼ばれています。はくちょう座から南の方にもう1つの1等星、わし座のアルタイル、七夕の彦星にあたる星が見えます。アルタイルを含むわし座は、神話では大神ゼウスが美少年をさらう時に化けた大鷲の姿と伝えられています。ベガ,デネブ,アルタイル、この3つの星を結ぶと大きな三角形、「夏の大三角」ができます。他にもかんむり座,ヘルクレス座,へびつかい座などの星座があります。ぜひ見つけてみてください。

 夏の星空はとてもにぎやか。夏の天の川は、控えめな冬の天の川と違って、明るくてダイナミック。なぜなら夏の天の川は、星が多い銀河系の中心方向を見ているからです。そのおかげで天の川の中や周辺には、散開星団・球状星団から散光星雲・惑星状星雲まで、さまざまなタイプの天体が数多く埋もれています。ヘルクレス座の球状星団:M13,こと座のリング状星雲:M57,こぎつね座のあれい状星雲:M27など、この夏、ぜひ加須未来館で探してみましょう。

星の写真や情報などは国立天文台のホームページに情報があります。
(国立天文台ホームページ http://www.nao.ac.jp/
出典:誠文堂新光社「冬の天体ガイド」加筆修正

vol.1春の星座を探そう!

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