宇宙のはなし
プラネタリウム
天体観測

vol.4

冬の星座を探そう!
 木枯らし吹くこの時期に夜間観望をするには、その防寒は『かなりのスタイル』になります。マフラー&手袋はもちろん、手にはカイロを握りしめ、厚手のセーターやズボンの上に、厚手のコートで腰やもも・足までをすっぽり包む。スキーウェアを着る人もいます。そこまでしても冬の星空は見る価値があります。澄んだ空気に恵まれ、明るい星が多く、有名な星座や天体もあり、見応え十分です。
 冬の星座といえば、まずオリオン座でしょう。長方形の中に3つの星が並んでいるこの星座は覚えやすく、さらに1等星が2つもあり、とても目立ちます。狩人オリオンの左肩の星:ベテルギウス、右足の星:リゲル、この2つの星は色の異なる1等星です(どんな色かは実際に見比べてみましょう)。オリオンの腰にあたる三つ星も目立ちますが、その下に暗い星がななめに三つ並んでいます。これが小三つ星(こみつぼし)です。この真ん中あたりに光がぼーっと広がっています。これがオリオン座の大星雲(M42)で、望遠鏡で見ると、生まれたばかりの4つの星:トラペジウムが見えます。ここはまさに星が誕生する場。生まれたばかりの星の光には独特の美しさがあります。
 オリオン座の西側の少し高いところにおうし座があります。雄牛の左眼にあたる1等星:アルデバランの赤さや、日本では昔から『すばる』と呼ばれ親しみあるプレヤデス星団(M45)などで華やかです。おうし座の角の上には、日本では『五角星(ごかくぼし)』とも呼ばれる大きな五角形があります。これを形づくる星座がぎょしゃ座です。御者(ぎょしゃ)が抱えている子やぎの胸で輝く星は一等星のカペラです。ぎょしゃ座の東側に明るい2つの星:カストル(右側の2等星)とポルックス(左側の1等星)が見えます。この2つの星を双子の頭として2列に星が続く星座がふたご座です。ギリシャ神話では、カストルは拳闘の名手,ポルックスは馬術の達人で、仲の良い双子の兄弟です。ふたご座の下に一等星が1つ:プロキオンがあります。ここにある星座がこいぬ座です。神話では鹿に変身した飼い主を噛み殺してしまったメランポスという犬の姿です。こいぬ座より南西側におおいぬ座があります。おおいぬ座の口のあたりに輝く1等星:シリウスは、ギリシャ語で『焼きこがす』という意味から名付けられているほど強烈な光を放ち、全天で最も明るい星です。
 にぎやかな冬の星空は、まず、明るい星を見つけると探しやすいでしょう。シリウス,プロキオン,ベテルギウスの3つの星を結ぶと有名な『冬の大三角』となります。この三角形のなかにある星座がいっかくじゅう座です。また、シリウス,プロキオン,ポルックス,カペラ,アルデバラン,リゲルの6つの星を結んでできる大六角形が、『冬のダイヤモンド』と呼ばれています。
 冬の大三角あたりは天の川が横切っているため、オリオン座の大星雲(M42)やプレヤデス星団(M45),かに星雲(M1)やいっかくじゅう座のばら星雲など、星雲・星団も多く、観望も写真撮影も十分楽しめます。ぜひ、防寒を忘れずに、冬の星空を加須未来館でご覧下さい。


参考文献:
  『天文年鑑2002年版』(天文年鑑編集委員会/誠文堂新光社)
  『星座の話』(野尻抱影/偕成社)
  『宇宙の質問箱 星・銀河・宇宙編』(西城惠一・洞口俊博/誠文堂新光社)

vol.1春の星座を探そう(2002)
vol.2夏の星座を探そう(2002)
vol.3秋の星座を探そう(2002)


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