宇宙のはなし
プラネタリウム
天体観測

vol.11

秋の星座を探そう!
 秋の花といえば、コスモス。コスモスは、「あきざくら」とも呼ばれます。今年も加須未来館の周りには沢山のコスモスが咲き始め、秋の訪れを告げています。
日本には季節を表す「季語」がありますが、秋には星に関係するものが多いのです。例えば月。日本では十五夜や十三夜などお月見をする習慣が残っています。また、天の川や、流れ星なども秋の季語のひとつです。透明度が高く星を見るのによい季節を迎えるからでしょう。
 秋の西の夜空には、にぎやかな夏の星座たちがまだ名残惜しそうに星祭を楽しんでいます。そして、虫たちの大合唱に聴き入るように、控えめな秋の星座たちが夜空を飾ります。他の季節とは違い秋の星座は大半が一つの物語に関係しています。エチオピア国王の「ケフェウス座」、王妃の「カシオペア座」、王女である「アンドロメダ座」、アンドロメダ姫を襲った化けくじらの「くじら座」、勇者ペルセウスを乗せてかけおりた「ペガスス座」、化けくじらから姫を救った「ペルセウス座」。まるで、古代エチオピアの王家にまつわる夜空の絵巻物のようです。
 明るい星の少ない秋の星空ですが、ひとつだけ一等星があります。「秋星」ともいわれる「みなみのうお座」のフォーマルハウトです。魚の口という名をもつこの星は秋の低空にぽつりと白く輝いています。また秋の星空には、黄道12星である「やぎ座」、「みずがめ座」、「うお座」、「おひつじ座」が見えています。やぎ座は、牧神パーンが変身した姿で上半身がやぎ、下半身が魚というとても変わった姿をしています。星空では、逆三角形の星の並びです。みずがめ座は、美少年ガニュメデスが水がめを担いでいる姿を描いています。ガニュメデスは、大神ゼウスが酒宴の席でおしゃくをさせるために黒いわしに変身してさらった少年です。このわしが、夏の星座の「わし座」となっています。星空では、三矢のマークが目印になります。うお座は、愛と美の女神ビーナスとキューピットが変身した魚の姿を描いています。怪物テュフォンに襲われたときに、ふたりが離れ離れにならないようにと二匹の魚をむすぶその紐は、親子の絆をあらわしています。おひつじ座は、ひらがなの「へ」を裏返した小さな星座です。言葉の話せる金色の毛を持つ牡羊の姿です。
 今年の秋の星空には明るい惑星はありませんが、美しい星雲星団や銀河がたくさん見えます。ペガスス座の球状星団M15やM31アンドロメダ大銀河など見どころがいっぱいです。ぜひ秋晴れの金・土曜日は加須未来館で、一緒に宇宙散歩を楽しみませんか。加須未来館でお待ちしています。


参考文献: 『新訂 ほしぞらの探訪』(山田卓/地人書館)
       『星の神話・伝説図鑑』(藤井旭/発行所 株式会社ポプラ社)

vol.1春の星座を探そう(2002)
vol.2夏の星座を探そう(2002)
vol.3秋の星座を探そう(2002)
vol.4冬の星座を探そう(2002)
vol.5春の星座を探そう(2003)
vol.6夏の星座を探そう(2003)
vol.7秋の星座を探そう(2003)
vol.8冬の星座を探そう(2003)
vol.9春の星座を探そう(2004)
vol.10夏の星座を探そう(2004)


 加須未来館
〒347-0002 埼玉県加須市外野350番地1 
TEL.0480-69-2160 FAX.0480-69-2161