宇宙のはなし
プラネタリウム
天体観測

vol.10

夏の星座を探そう!
 日を追うごとに暑くなり、季節は夏になりました。皆さん何を思い浮かべますか?
入道雲やスイカ、花火にプール・・・色々なものがありますね。その中で、小学校の頃などに夏休みに朝顔を観察した経験はありませんか?朝顔は春に種をまき、夏に色とりどりの美しい花を咲かせます。実は昔、夏になると牛に朝顔を乗せて売っていたことから「牽牛花」という別名を持っています。 牽牛花が美しく花を咲かせる夏の夜空には、牽牛星が美しく光り輝きます。夏は、地上でも星空でも七夕の季節なのです。
「1年に1度7月7日の夜にだけ、2人が天の川を渡って会うことを許してやろう。」
これは、織姫の父である天帝が二人にした約束です。
夜空には、二人を分けている天の川が美しく輝きます。特に夏の天の川は、銀河系の中心方向を見ているため沢山の星が見え、1年で1番明るく壮大なものです。そのほとりに目立つ明るい星が2つ見えています。天の川により近い方が彦星にあたるわし座の「アルタイル」、もう一つが織姫星のこと座の「ベガ」です。ベガは、北半球では1番明るく「夏の夜の女王」とも言われます。こと座にはM57というドーナッツ状の星雲もあります。まるで、彦星からもらった指輪のようですね。
また、天の川の中にもう一つ明るい星があります。「天の川星」という和名を持つはくちょう座の1等星「デネブ」です。はくちょう座は、その星の並びから北十字とも呼ばれています。この明るい3つの星を結んだものが「夏の大三角」です。夏の星空は、七夕の星たちが案内をしてくれます。
 はくちょうに導かれるまま天の川を南へ下っていくと、天の川の中に大きな釣り針のような星の並びが見つかります。日本で「魚釣り星」とも呼ばれるさそり座です。古代遺跡にもたびたび描かれていた夏の代表星座です。1等星「アンタレス」は夏から秋へと季節を告げる星になっています。さそり座には「脚布奪い(きゃふばい)星」という七夕に関する星もあります。また天の川の1番濃い南の低空には、いて座があります。星座絵は、馬人ケイローンの姿です。西洋では、その星の並びを「ティーポット」にも見ています。
 夏の天の川の中は、美しい星雲や星団・二重星が沢山あります。「天上の宝石」の名を持つ二重星「アルビレオ」や、こぎつね座のあれい状星雲M27など、ひとたび双眼鏡や望遠鏡を向ければ美しい光景が広がっています。ぜひ、夏休みの思い出に星空を散歩してみませんか?加須未来館でお待ちしています。


参考文献: 『星座の話』(野尻抱影/偕成社)
       『宙の名前』(写真・文 林完次/発行社 角川書店)
       『学研の図鑑 花』(本郷左智夫/発行所 株式会社学習研究社)

vol.1春の星座を探そう(2002)
vol.2夏の星座を探そう(2002)
vol.3秋の星座を探そう(2002)
vol.4冬の星座を探そう(2002)
vol.5春の星座を探そう(2003)
vol.6夏の星座を探そう(2003)
vol.7秋の星座を探そう(2003)
vol.8冬の星座を探そう(2003)
vol.9春の星座を探そう(2004)


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