宇宙のはなし
プラネタリウム
天体観測

vol.15

秋の星座を探そう!(秋の夜空を眺めよう)
 「秋の日はつるべ落とし」ということわざの通り、秋の夕暮れは急にあたりが暗くなってきます。明るく目立つ星座こそ少ないものの、今年の秋の夕空には宵の明星が輝くなど、明るい惑星が見やすい季節です。
秋の星空の魅力は金星だけではありません。日没後の東の空には2年2ヶ月ぶりに地球に接近(小接近)する火星が赤く輝いています。前回の大接近と比べると地球と火星の間に距離が遠くなり、見かけの大きさは前回よりもやや小さくなりますが、それでも火星の大きさとしてはかなり大きい方で小口径の望遠鏡などでも火星の模様や極冠などを見ることができます。最接近するのは10月30日ですが、その前後、9月から11月頃まで十分に火星を楽しむことができます。火星の自転周期は24時間40分と地球に比べて40分ほど長いため、1日に9°ずつ回っていき40日間で一周しますので、火星を定期的に観測するのも面白いでしょう。
 10月から11月にかけては、11月17日から19日ごろをピークとしているしし座流星群を始めとして、ジャコビニ流星群やおうし座流星群など、いくつかの有名な流星群が活動しています。しし座流星群は2001年の大出現を覚えている人も多いと思いますが、今年は月明かりの影響が大きく、あまり期待できません。しかし、10月8日がピークと予想されているジャコビニ流星群(りゅう座γ流星群)や、11月いっぱいゆるやかな出現を見せてくれるおうし座流星群など、いくつかの有名な流星群が活動し、流れ星が見やすくなっております。おうし座流星群には南群、北群と2種類があり、南群は11月上旬の3日頃、北群は中旬の12日頃が一応ピークとなっていますがそれほど顕著なものではありません。またここ数年間では北群の方が南群よりも2倍近くもの流星が観測されていますが、今年は北群の時期が満月の時期と重なるため新月に近い南群の方がより好条件だといえます。
11月の末には火星はおひつじ座のあたりで輝いています。今回はおひつじ座にまつわる神話を紹介します。
テッサリアの王子プリクソスと王女ヘレーは、継母からひどく憎まれ嫌われていました。
 継母は、火であぶった麦の種を農民たちに畑にまかせました。当然麦の芽が出る訳がなく、不作になってしまいます。
 さらに継母は、「王子と王女を大神ゼウスのいけにえに捧げれば、不作はやむ」と、偽の神のお告げを農民達にいいふらしました。
 農民たちは、さっそく王宮に押し寄せてきました。大神ゼウスは、二人の運命を哀れみ、伝令神ヘルメスに命じて、空飛ぶ金色の牡羊を兄妹の所に送りました。
 その後、金色の羊に運ばれて無事にコルキスの国に着いたプリクソス王子は国王から親切に迎えられたそうです。
 みなさんも加須未来館で、秋の星空を楽しんでみませんか。
 参考:『天文年鑑2002年版』(天文年鑑編集委員会/誠文堂新光社)

          


vol.1春の星座を探そう(2002)
vol.2夏の星座を探そう(2002)
vol.3秋の星座を探そう(2002)
vol.4冬の星座を探そう(2002)
vol.5春の星座を探そう(2003)
vol.6夏の星座を探そう(2003)
vol.7秋の星座を探そう(2003)
vol.8冬の星座を探そう(2003)
vol.9春の星座を探そう(2004)
vol.10夏の星座を探そう(2004)
vol.11
秋の星座を探そう(2004)
vol.12
冬の星座を探そう(2004)


 加須未来館
〒347-0002 埼玉県加須市外野350番地1 
TEL.0480-69-2160 FAX.0480-69-2161