宇宙のはなし
プラネタリウム
天体観測

vol.13

春の星座を探そう!
 3月20日に春分の日を迎え、毎日昼の時間が長くなっていくのが感じられます。夜が短くなると、星を観るには少し寂しく感じてしまいますね。
そんな夜の時間が短くなっていく春の星空にも、いろいろな星座が見えています。今回は春に見える誕生星座を主にご紹介します。春の代表的星座「しし座」。ハテナマークを裏返したような「ししの大がま」と呼ばれる星の並びをもつ星座です。しし、つまりライオンなのですがなぜかしっぽを巻いた姿が星座絵に描かれています。百獣の王ライオンとは大違い、ヘルクレスに退治されてしまったししの姿なのです。ししの大がまの鼻先に暗い星が集まっているのが「かに座」です。かにのこうらに当たる部分には「プレセペ星団」という散開星団があります。100個ほどの星が集まり、イギリスでは「ビーハイブ」つまり「蜜蜂の巣」と呼ばれています。このかに座もヘルクレスに退治された星座の一つです。また、誕生星座ではありませんが、しし座の下、地平線に低い所には東西に長く、全部昇るのに6時間もかかる「うみへび座」があります。これもヘルクレスに退治された星座です。ヘルクレス座は夏の星座。これらの星座はまるで怖くて逃げているようにみえます。
 もうひとつ誕生星座が見えています。スピカと呼ばれる白い1等星をもつ「おとめ座」です。四季があるのは、このおとめがいるおかげと神話では語られています。
また春の星座には、全天88星座の大きな星座ベスト3がそろっています。1位は東西に長い「うみへび座」、2位は「おとめ座」、3位はおなじみの「北斗七星」を含む「おおぐま座」です。
 今年の春は、木星が見頃を迎え、おとめ座の方向に見えています。「夜半の明星」とよばれるほど夜空を見上げれば誰でも目に付くほどです。
木星の1日はおよそ10時間。地球の1日が24時間ですからものすごい速さで回っているのがわかります。そのため望遠鏡でみると少し南北につぶれた楕円形をしているのがわかります。またその自転速度のため刻々と表面の模様が変化していきます。木星には現在63個の衛星が発見されていますが、その中でも特に大きな「ガリレオ衛星」と呼ばれる4つの衛星が、毎日位置を変えていくのも見所です。内側からイオ、エウロパ、ガニメデ、カリストと呼ばれています。
 加須未来館では、天気の良い毎週金曜・土曜に夜間観望会を行っています。春の星空は星数は少ないですが、見頃の木星だけでなく「宇宙ののぞき窓」と呼ばれるほど遠い銀河や星団・星雲の姿を楽しむことができます。りょうけん座のM3球状星団、M51子持ち銀河、おとめ座のソンブレロ銀河など宇宙の宝石をいっしょに探してみませんか?加須未来館でお待ちしています。

           参考文献: 『星座大全―春の星座―』(藤井 旭/作品社)
                   『星座天体観察図鑑』(藤井 旭/成美堂出版)


vol.1春の星座を探そう(2002)
vol.2夏の星座を探そう(2002)
vol.3秋の星座を探そう(2002)
vol.4冬の星座を探そう(2002)
vol.5春の星座を探そう(2003)
vol.6夏の星座を探そう(2003)
vol.7秋の星座を探そう(2003)
vol.8冬の星座を探そう(2003)
vol.9春の星座を探そう(2004)
vol.10夏の星座を探そう(2004)
vol.11
秋の星座を探そう(2004)
vol.12
冬の星座を探そう(2004)
vol.13春の星座を探そう(2005)


 加須未来館
〒347-0002 埼玉県加須市外野350番地1 
TEL.0480-69-2160 FAX.0480-69-2161